メドック格付け第3級ながら、第1級のシャトー・マルゴーに匹敵する評価を受けている、マルゴーのシャトー・パルメ。黒いラベルが印象的なそのシャトー・パルメの2006年を過去に試しています。今日は金色ラベルのアルテ・エゴ・ド・シャトー・パルメをいただきます。一般にはセカンドラベルと紹介されていますが、「Alter Ego」はラテン語で「もうひとつの自己」という意味で、単なるファーストラベルの格落ちではなく「もうひとつのパルメ」の可能性を提示する意欲的なコンセプトであると思われます。
シャトー・パルメの名前は、1814年にシャトーの元を築いたイギリス軍人のチャールズ・パーマー(Charles Palmer)に由来しています。正しくはシャトー・パーマーというわけですね(笑)。1853年には有名な銀行家のアイザックとエミールのペレール兄弟(Isaac & Emile Péreire)が買収し、すぐに最高のシャトーにすべく投資を開始しました。しかし、1855年の格付けまでには時間がなく、ポテンシャルを評価されることなく第3級に甘んじてしまった、というのが顛末です。現在はシシェル家他が組織するシンジケートの所有となっていますが、その品質向上努力は昔と変わらず、第1級並みの評価を得続けています。
公式ページはさすが格付けシャトーという雰囲気ですが、少々使いにくし。
ワイン情報は当然ながら「Alter Ego」もしっかりミレジム毎に載っています。
<Château Palmer Alter Ego de Palmer 2017>
・メルロー 53%
・カベソー 41%
・プチヴェルド 6%
もともとメルロー多めのシャトーですが、通常のシャトー・パルメの方はカベソー主体と思っていたところ、近年は特にメルロー比率が上がっており、今日のアルテ・エゴと同じ2017年のセパージュを見るとほとんど違いがありませんね。
<Château Palmer 2017>
さあ、マルゴーのカントナック村にあるシャトー・パルメを訪問します。
メドックの主要アペラシオンを南北に貫く県道D2号線に面してますので、道からシャトーが良く見えます。ここから北上するとマルゴー村に突入します。シャトー・パルメはぎりぎりカントナック村(のイッサン地区)になっています。
パルメの周辺には格付けシャトーが密集していますのでGoogle Mapで見てみます。
見にくいかと思いましたが、各シャトーのロゴ入りにしました。
いつもの「マルゴーまるごと地図」で全格付けシャトーの位置関係を確認します。
以上です。
ところで、AOCマルゴーを名乗れるのはこの4村だけではありません。
高田ベッド 有孔電動2MFカイザー 幅70×長さ180×高さ50ー88cm 茶
またまたINAOの地図を拝借しますが、このようにマルゴー村の北側にあるスッサン(Soussans)村もAOCマルゴーになります。ただ、1855年のメドック格付けシャトーがひとつもないということで、いつもスルーしていますが。(笑)
エチケット平面化画像。
三ツ星ベルト 標準型VベルトB型呼び番号102インチ
シャトー・パルメの黒と金色を反転させたデザインです。
さあ、抜栓。
キャップシール、コルクともにアルテ・エゴ専用品です。またネックには高級ワインの証、Prooftag社のBubble Tag™がついています。QRコードで公式サイトのワイン紹介ページに飛べるんですが、そこでバブルの形状を比較して真贋を確かめるようになってます。
コルク平面化。
シャトー・パルメの名前は、1814年にシャトーの元を築いたイギリス軍人のチャールズ・パーマー(Charles Palmer)に由来しています。正しくはシャトー・パーマーというわけですね(笑)。1853年には有名な銀行家のアイザックとエミールのペレール兄弟(Isaac & Emile Péreire)が買収し、すぐに最高のシャトーにすべく投資を開始しました。しかし、1855年の格付けまでには時間がなく、ポテンシャルを評価されることなく第3級に甘んじてしまった、というのが顛末です。現在はシシェル家他が組織するシンジケートの所有となっていますが、その品質向上努力は昔と変わらず、第1級並みの評価を得続けています。
公式ページはさすが格付けシャトーという雰囲気ですが、少々使いにくし。
ワイン情報は当然ながら「Alter Ego」もしっかりミレジム毎に載っています。
<Château Palmer Alter Ego de Palmer 2017>
・メルロー 53%
・カベソー 41%
・プチヴェルド 6%
もともとメルロー多めのシャトーですが、通常のシャトー・パルメの方はカベソー主体と思っていたところ、近年は特にメルロー比率が上がっており、今日のアルテ・エゴと同じ2017年のセパージュを見るとほとんど違いがありませんね。
<Château Palmer 2017>
・メルロー 54%
・カベソー 42%
・プチヴェルド 4%
パーカーおじさんの評価は、<Château Palmer 2017>が97点、<Château Palmer Alter Ego de Palmer 2017>が92点と少々差がついています。樽熟は、<Château Palmer 2017>が新樽率60%で21ヶ月、<Château Palmer Alter Ego de Palmer 2017>が新樽率25~40%で16~18ヶ月と差がつけてあるようです。その分、アルテ・エゴの方は安く出せるっていうことなんでしょう。さあ、マルゴーのカントナック村にあるシャトー・パルメを訪問します。
メドックの主要アペラシオンを南北に貫く県道D2号線に面してますので、道からシャトーが良く見えます。ここから北上するとマルゴー村に突入します。シャトー・パルメはぎりぎりカントナック村(のイッサン地区)になっています。
パルメの周辺には格付けシャトーが密集していますのでGoogle Mapで見てみます。
見にくいかと思いましたが、各シャトーのロゴ入りにしました。
いつもの「マルゴーまるごと地図」で全格付けシャトーの位置関係を確認します。
AOCマルゴーの全格付けシャトーを等級付きで記入しています。ラバルド村のジスクールやドーザック、アルサック村のデュ・テルトルが離れてるので南側をびろ~んと広げています。例によって、AOC Margauxの計21シャトーを以下に列記しておきます。
<MARGAUX マルゴー村>(9シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
Château Lascombes(ラスコンブ)
Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
(第3級)Château Ferrière(フェリエ―ル)
Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)
<CANTENAC カントナック村>(9シャトー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
Château Desmirail(デスミライユ)
Château d’Issan(ディッサン)
Château Kirwan(キルヴァン)
Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Pouget(プージェ)
Château Prieuré-Lichine(プリウレ・リシーヌ)
<LABARDE ラバルド村>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)
<ARSAC アルサック村>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)
以上です。
ところで、AOCマルゴーを名乗れるのはこの4村だけではありません。
高田ベッド 有孔電動2MFカイザー 幅70×長さ180×高さ50ー88cm 茶
またまたINAOの地図を拝借しますが、このようにマルゴー村の北側にあるスッサン(Soussans)村もAOCマルゴーになります。ただ、1855年のメドック格付けシャトーがひとつもないということで、いつもスルーしていますが。(笑)
エチケット平面化画像。
三ツ星ベルト 標準型VベルトB型呼び番号102インチ
シャトー・パルメの黒と金色を反転させたデザインです。
さあ、抜栓。
キャップシール、コルクともにアルテ・エゴ専用品です。またネックには高級ワインの証、Prooftag社のBubble Tag™がついています。QRコードで公式サイトのワイン紹介ページに飛べるんですが、そこでバブルの形状を比較して真贋を確かめるようになってます。
コルク平面化。
Alc.13%。
濃い濃いガーネット。中サイズの涙はっきり。
黒ベリー、ダークチェリー、湿った木の樽香。
辛口アタック。
舌の上で浮かぶような軽やかさがあります。
舌の上で浮かぶような軽やかさがあります。
酸もイキがいい。
昔試したシャトー・パルメの印象を手繰り寄せて比較すると、
このあたりがアルテ・エゴの個性、可能性の提示なのでしょう。
昔試したシャトー・パルメの印象を手繰り寄せて比較すると、
このあたりがアルテ・エゴの個性、可能性の提示なのでしょう。
しかし、複雑味たたえた厚み・立体感のある味はやはり圧巻。
限りなくシルキーなタンニンも確認できます。
絶妙なバランスで続く余韻…。
価格やスペック的にはセカンドなのかもしれないですが、
コンセプトとしてファーストを目指しているのではないことは理解しました。
コンセプトとしてファーストを目指しているのではないことは理解しました。
通常のパルメとは違うシチュエーションで楽しむものなのかもね。
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Château Palmer
Alter Ego de Château Palmer 2017
Alter Ego de Château Palmer 2017
Margaux
RRWポイント | 94点 |
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